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2020.07.30
園長のコラム
子どもたちが不思議に目を見はる体験
今月後半の子ども達は、水と色と光の変化をたくさん楽しんでいます。
保育園は、子どもたちが不思議に目を見はる体験を設定保育(通常、午前中などに行う、子どもたちに体験してほしいことを保育士がアレンジをする保育)として行っています。もちろん、嫌がる子に無理強いすることもありません。
今月、子どもたちが先生が用意してくれた不思議なもので遊んだことは
冷たい氷が、太陽の光の中で水に変わる。
ゼラチンの入った水は、プルプルしている。
その他、お花紙を水に混ぜて溶かすこと。2色の色水を混ぜて混色を試してみることなど、様々な角度で水の変化と色の変化を体験しました。
私たちにとってこの設定保育は、子どもに科学の基礎を体験として感じてもらう意図があります。しかし、子どもたちにとっては先生が持って来た面白いものでの、いつもより興味深い「楽しい遊び」になっています。
保育で良く引用される、レイチェル・カーソンというアメリカの生物学者の「センス・オブ・ワンダー」という言葉があります。
「神秘さや不思議さに目を見はる感性」という意味です。
生活の中で、大人にとって当たり前に感じられることも、子どもたちにとっては不思議なものでいっぱいです。その不思議や神秘に目を見はる、生き生きとした体験と思いが大切だと言っています。
黄色と青色を混ぜたら緑色になる。
水は冷やすと氷になる。
そんなことを今、覚えさせる意図はありません。子どもはただ、世界は「不思議」「おもしろい」ものでいっぱいである。と、生き生きと子どもが体験すること。そちらに大きな意義があります。科学や学びはその先にあるものです。
そのような感性は、子ども時代の大切な宝物になるだけでなく将来に学びに向かうための芽として、残っていきます。
「氷がとけること」を不思議さと、感動を持って体験していたら、将来それについて学んだ時に、その体験が結びついて生き生きとした知識になり、その子が将来、科学の分野で新しい発見や研究をすることの力になるかもしれません。
そう考えると、保育園での子どもたちの毎日の遊びを見ることがワクワクします。
(キッズ・キッズ折尾保育園園長 山本ユキコ)